実母のところへ老人ホームの入居権にからむ買え買え詐欺(特殊詐欺)の電話がかかってきました。「なんだかおかしい…」と感じた実母が私のところへ相談してきたので事なきを得たものの…。
本当に次から次へといろいろな詐欺が出てくるので、本当に用心していないといけないなぁとしみじみ思いました。
老人ホームに関する詐欺で逮捕者が出ているというニュースを知らなかった!
実母からの相談を受けた後にネットで検索してみたら、実例やらニュースやら出てくる出てくる…。
2015年には日本全国のあちこちで老人ホーム詐欺で逮捕者が出ていたんですね…。あまり新聞を読まなかったこともあり、そのニュースそのものを全然知りませんでした。
↓記事の一例
老人ホーム入居権名義貸し名目の特殊詐欺事件未遂事件被疑者の逮捕について
相談してきた実母に、実例を読み上げて聞かせたところ「あたしのところにかかってきた 電話にソックリ!」と驚きつつも、どこかで詐欺の電話だと信じられない様子。
そこで管轄の消費生活センターへ電話するように勧めて、電話番号を調べて教えました。
消費生活センターへ電話して「それは詐欺の手口です」とハッキリ言われたことで、よう やく本当に詐欺なんだと実感出来たかんじでした。
やはり心のどこかに、
「わたしは振り込め詐欺なんかに巻き込まれることなんてない」
「詐欺グループがわたしの連絡先なんて知ることが出来るわけがない」
「そもそも私が騙されるわけがない」
と思っている…というか思っていたいのでしょうね…。
どう考えても詐欺の電話なのに「でも●●って言っていたから大手だし…」とか「ただの 勧誘の電話じゃないの?」など、私が「それは詐欺の電話だ」と言っても納得しなかった んです。
やはり高齢になると判断力が鈍るんだなぁ…と感じました。
老人ホーム詐欺の対象と手口は?
ターゲットとなるのは60歳以上の高齢者がほとんどです。
老後の生活は誰しも気にかかってくる歳ですし、単に入居権を売りつけようとするのではなく、
「入居できなくて困っているので名義を貸して欲しい」
「入居できなくて困っている人に入居権を譲ってあげたい」
などと“困っている人を助けてあげたい”という親切心につけこんできます。
場合によっては、
「手数料を払うから名義を貸して欲しい」
「入居一時金を払ってくれたら利息をつけてあとで返す」
などというパターンもあります。
おそらく相手の反応を見て、詐欺グループはいろいろとパターンを変えてくるのでしょう。
ちなみに電話がかかってくる前にパンフレットが送られてくるパターンが多いそうですが、わたしの実母の場合はいきなり電話がかかってきました。
一般的に知れ渡れば、詐欺グループは別の手口を考えてくるものです。一つのパターンに当てはまらないからといって「これは詐欺じゃない」と安易に考えないように注意が必要です。
老人ホームの入居権にからむ詐欺に合わないようにするには?
やはり【高齢者が気軽に相談できる相手がいるようにすること】が1番です。
私自身も実母にほぼ毎日電話を入れるようにしているので、実母も相談しやすかったようです。
これがたま~にしか会わない・電話もしない親子関係だったら、相談しにくかっただろうと思います。
そして高齢者自身にも、このような事件があったら注意するように知らせておくことも重要です。事例をしっておけば、実際に詐欺の電話がかかってきても「あれ?なんか変な話だなぁ…」と本人自身が気づいてくれる可能性が高くなります。
また今回はスグに実母からの電話に出られたのですが、携帯電話に親からかかってきても外出中で気がつかないことや、すぐに折り返し電話ができないという時もあるはず。
その時のために、住んでいる地域の管轄になっている消費生活センター、および警察署の電話番号を親にあらためて教えておくことが必要だなと思いました。
出来れば口頭ではなく、紙にちゃんと書いて渡して、「もしも詐欺かも?と思うような変な電話があって、私に連絡がつかない時はこの番号に電話して相談してみてね。」と言って、わかりやすく冷蔵庫の扉にでも貼っておいてもらいましょう。
詐欺でお金を取られたからといって命を奪われるわけではありませんが、詐欺の被害にあってしまったことで鬱になってしまう高齢者もいます。
中には、家族から「なんで気が付かなかったの?」「どうして騙されてしまったの?」と責められて、自ら命を絶ってしまう人も…。
相手(詐欺グループ)は騙す気満々で電話してくるのです。
判断力が落ちてきている高齢者で、もともと人を信じやすい性格の場合は騙されてしまう可能性が上がります。
自分の親につらい思いをさせないためにも、日頃から連絡をとって風通しをよくして何でも相談してもらいやすくしておくこと、詐欺などのニュースがあったら親にしらせておくことなどを心がけましょう。
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